近視

"人の目は、目から入る光が角膜と水晶体で屈折して網膜の上で焦点を結ぶことによって、ものを見ることができます。
 
近視とは、目に入ってくる光が網膜の手前で屈折異常を起こすためにピントが合わなくなり、目から入ってくる風景がぼんやりと見える症状のことです。
 
近視は角膜から網膜までの長さが普通よりも長すぎる場合や、角膜や水晶体による屈折力が強すぎる場合に起こります。
 
近視は後天性のものが多く、遺伝や環境などによって通常は小学校高学年から中学生にかけて起こり、10代後半や青年期になると進行が止まります。
 
しかし、現代では、パソコンやスマートフォン等の普及によって目を酷使する状況が多くなり、成人以降でも進行が進むことが多くなっています。"

近視もどり

"視力回復手術として知られるレーシックですが、その方法は目のレンズにレーザーを当てることによります。
 
レーザーを当てて屈折率を変えることで、ピントが合った状態に戻すというのがレーシックの視力回復手術になります。
 
しかし、このレーシックで視力を回復させても、その後稀に視力が戻ってしまう「近視もどり」になってしまう人がいます。
 
特にこの事例は強度の近視の人に多く見られ、角膜を多く削らなくてはいけないことが原因と考えられます。
角膜を多く削ってしまうと、残った角膜が薄くなり強度が下がってしまうことがあります。
 
目には眼圧といいう圧力がかかっていて、その圧力により強度が下がった角膜が押し出され変形してしまうことにより起こります。
 
角膜を削ることで近視もどりになった場合、再びレーシック手術を受けること
は難しいとされています。
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屈折異常

目の構造はカメラとよく似ていて、角膜と水晶体がカメラのレンズの役目、網膜がカメラのフィルムの役目に当てはめることができます。目に入ってきた光は角膜と水晶体で屈折して、網膜にきちんと映像を結ぶことではっきりと物を見ることができ、そのことを正視と言います。
 
角膜と水晶体で光が屈折する力と、網膜までの距離が合わないとピンボケしてしまい、このことを屈折異常と言います。屈折異常には目に入った光が網膜の前で像を結んでしまう近視と、目に入った光が網膜の後ろで像を結んでしまう遠視、目に入った光が角膜のゆがみによって網膜のどこにも像を結ぶことができない乱視の3つに大きく分けることができます。
 
屈折異常は多くの人に見られるものですべてが病気ではありませんが、不自由であれば眼鏡やコンタクトレンズなどで矯正します。

屈折矯正

屈折矯正とはメガネやコンタクトレンズを使用せずに視力の矯正を行なう矯正方法です。
 
手術にはメスを使用する方法だけでなく、レーザーを使用した方法があります。レーザー治療で使用するレーザーはエキシマレーザーと呼ばれるもので、角膜にレーザーを当て、屈折力を変えるという効果があります。
 
レーザーを使用した方法では、痛みをあまり感じないというメリットがあり、手術が怖いという人も安心して手術を受けることができます。また、特別な理由でメガネやコンタクトレンズを使用できない人に合った治療方法です。
 
しかし、手術後に合併症を引き起こしてしまう可能性があるというデメリットも存在します。このように、屈折矯正にはいい点と悪い点があります。

屈折性近視

近視は、眼球内に入った平行光線が、網膜上より手前で焦点を結んでしまう状態で、ピントが合わず対象物がぼんやり見えてしまいます。「屈折性近視」は、水晶体が厚いままになり、毛様体の緊張状態が続くとともに、角膜が前方にせり出した状態になるため、角膜と水晶体の屈折率が上がり、網膜より前方に焦点を結ぶ状態です。
 
読書やパソコン、ゲームなどで、近くのものを見すぎる生活を送っていることが原因で、これが続くと、眼球が変形して「軸性近視」に移行します。ほとんどの近視は、この軸性近視と言われています。
 
屈折性近視の段階では、緊張がとければ視力が回復しますので、緊張をやわらげる点眼薬や遠くを見つめる「望遠訓練」などを行います。

クラビット

"クラビットは、合成抗菌剤のひとつです。感染症の原因には、細菌、ウィルス、カビなどがありますが、この中の主に細菌の殺菌に利用します。
 
細菌のDNA複製を阻害することで、殺菌的な作用を発揮します。
 
クラビットが有効とされる具体的な症状としては、 尿路感染症、皮膚感染症、耳鼻科領域の感染症、呼吸器感染症等と、汎用的に用いられています。 淋病やクラミジアといった性感染症にも用いられます。
 
クラビットは、ウィルス性の風邪やインフルエンザには無効ですが、細菌による二次感染やその予防のために利用されることがあります。副作用として、発疹などの過敏症状や、かゆみなどのアレルギー症状、また、薬によってはのどの渇き、不眠、頭痛、めまい、吐き気や嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、アキレス腱炎・腱断裂などの腱障害、消化不良、口内炎、舌炎、口渇、便秘、腹部膨満感などが現れることがあります。
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グレア

"グレアとは異常に光が眩しく感じられる現象のことをいい、この現象はレーシック手術によって起こる後遺症の一つだとされています。
 
この現象は、主に夜間などの暗い環境で照明などを見たときに感じられるもので、その程度には個人差があるものの、症状が酷い場合には自動車の運転や日常生活に支障をきたすこともあります。
 
グレアの発症には夜間瞳孔径と呼ばれる暗所での瞳孔のサイズが関係しており、夜間瞳孔径が大きい人ほど発症しやすいといわれています。
 
なお、グレアの症状はレーシック手術の直後ほど発症しやすく、ほとんどのケースでは一時的に症状が出たとしても時間の経過と共に症状は改善されます。
 
ただし、体質によっては症状の改善が見られないこともあるため、そうした場合には再び手術を行って治療を行う必要があります。"

ケラトミレイシス

ケラトミレイシスはレーシックの原型ともいわれるもので、角膜を矯正するために行う術法です。
 
1960年代にコロンビアの眼科医により始まり、マイクロケラトームというカンナのような役目をする機械で角膜にフラップを作成します。フラップは、その裏側を平坦に加工し元の位置に戻し終了です。
 
この方法の特徴は切り取ったフラップを一時冷凍し工場で加工を行うといったてんで、手間と長い時間を要しますが、術後の近視回復力はそれほど高いものではなく、様々な合併症もみられることからあまり普及はしませんでした。
 
しかしこのケラトミレイシスを経て、その後に開発されたエキシマレーザーを用いた技術で角膜矯正の手術は飛躍的に進歩し現在にいたっています。

高眼圧症

高眼圧症とは、眼球の硬さを眼圧というのですが、その眼圧の値が高くなり視野が正常で眼底の視神経乳頭に異常がないことを言います。
 
視野に異常があって眼底の視神経乳頭に異常がある場合は、緑内障になります。眼圧が高いとさまざまな病気の可能性があります。
 
高眼圧症の症状はあまりなく、コンタクトの検診や健康診断・別の疾患で眼科を受診した時に、眼圧検査をしてわかります。
 
高眼圧症の注意点は、今後緑内障に移行する可能性が正常な眼圧の値の人よりも高くなります。緑内障に移行している時も自覚症状が無く、気付いた時には視野欠損や視力の低下の症状が起こることがあります。
 
治療方法は、眼圧を下げる点眼薬で治療を行って緑内障に移行することを防ぎます。

虹彩

"目の構造は、よくカメラに例えられます。
 
水晶体がレンズで、水晶体の前部にある虹彩がカメラのしぼりの役目をしています。
 
明るい時は瞳孔を小さくし、暗い時は瞳孔を大きくします。
 
眼に入ってきた光は、角膜を通過するときに屈折率(入射角)が調節されます。同時に虹彩が収縮して瞳孔の大きさを調節し、入ってくる光の量をコントロールしています。
 
瞳孔を通り抜けた光は、水晶体で再び屈折率を調整し、硝子体を通り、硝子体に張り付いている網膜と言う薄い膜に到達し、網膜が光をキャッチして像を結びます。
 
すると、その視覚情報を電気信号に変えて、視神経から大脳の一次視覚野に送ります。
 
一次視覚野で処理された情報は、視覚連合野で視覚として認識されます。
 
虹彩にはメラニン色素が含まれていますので、量が多いと茶色い瞳、少ないと青い色の瞳になります。"