エピレーシック

エピレーシックは視力矯正の手術の一種で、レーシックと大きく異なるのはフラップを作る場所です。
 
人間の角膜は五層構造になっていますが、レーシックが角膜上皮層とボーマン層、角膜実質層という部分にフラップを作るのに対し、エピレーシックは一番表面の角膜上皮層のみにフラップを作ります。その厚みも0.05ミリ〜0.06ミリと非常に薄いもので、術後すぐはコンタクトレンズを装着し保護することが必要とされています。
 
この技術が進むことにより、今までレーシック手術が難しいとされてきた近視や角膜の薄い人でも手術が可能になりました。また視力が大きく影響するスポーツ選手などにも期待ができる治療法として、大きく注目を浴びています。

円錐角膜

"円錐角膜は角膜が前方に向かって円錐状に突出してしまう進行性の病気で、大体10代から20代後半で発症するケースが大半です。通常数年間かけて進行する病気ですが、進行速度は個人差がある為、たった何か月かの間に症状が進む可能性もあります。
 
一般的には30歳前後で進行が止まるものの、突然40代50代で一気に進行する場合もあるので油断できません。
 
診断も難しく、初期症状では乱視を伴うことも多い為、単なる乱視と誤診されてしまうことも珍しくありません。
 
角膜を削るレーシック手術は角膜の強度が弱くなり円錐角膜の進行に拍車をかけてしまう恐れがある為、円錐角膜患者さんはレーザーを使った屈折矯正手術を受けることができません。
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オートレフラクトメーター

"眼科を受診した際に、いろいろな装置で検査をします。その中に、装置を覗き込むと風景が見えて、それがぼけたり、ピントがあったりしているうちに、何かを測定してしまう機械があったと思います。
 
これが、オートレフラクトメーターです。この装置は、メガネの度数を測定するためのものです。被験者が風景の写真を見ている間に、網膜上に指標が投影されて、眼がどれくらいの視度かを測っています。
 
もちろん、よく見えるメガネを作るためには、オートレフラクトメーターによる検査だけでは不十分です。というのも、メガネの度数だけでは、微妙な見え方の違いを検出できないからです。
 
最終的には、視力検査を行いながら、メガネレンズを少しずつ入れ替えながら最適な調整をしていくことになります。"

黄班部変性症

"黄班部変性症とは何か知っていますか。
これは、視野が歪んで見える、視界が欠けて見えるなどの眼病で、細胞の老化によって起こる萎縮型と、歪むなどの症状が進行する惨出型の二つに分かれます。
 
萎縮型は進行がゆっくりなのに対し、惨出型は急激に進行し、失明の恐れもあります。
 
惨出型の黄班部変性は、網膜色素上皮が老化したことで、老廃物が溜まり、血流が阻害されます。
 
その結果、脈絡膜中から新生血管が出来て、これが敗れて出血することで組織が盛り上がり、惨出性の黄班部変性症となるのです。
 
治療には、レーザーで新生血管を焼いてしまうものや、網膜を切開して、新生血管を削除してしまう方法、黄班部の中心窩を移動させるなどの方法があります。
しかし、どれも確実に治るという訳ではありません。
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オルソケラトロジー

"オルソケラトロジーは就寝中特殊な医療コンタクトレンズを装着することで日中裸眼で過ごすことができる視力矯正方法です。
 
レーシック手術のような永久的な視力矯正方法ではなく、コンタクトレンズの装着を中止すれば元の視力に戻ります。酸素が透過するハードレンズを睡眠中に装用する為、一般的なコンタクトレンズ同様、不衛生な状態や長時間の装用によって角膜がダメージを負ったり炎症を引き起こすリスクを伴います。
 
また、オルソケラトロジーは高度なドライアイ、屈折異常以外の原因で視力が低下している方、角膜疾患などの病気を抱えている方には不向きな処方プログラムです。
 
プログラム開始後、早ければ数日で視力回復効果を実感できますが、大体2週間から2か月前後も経過すると日中の視力も安定します。
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