他角的屈折検査

他角的屈折検査とは、専用機器を使って、角膜の屈折率や近視・遠視・乱視の度数を測定する検査です。
 
オートレフケラトメーターを用いた検査は、台にアゴを乗せて器械の中を覗き、赤く見える部分を見つめているだけで結果が出ます。
 
測定時に眼を緊張させるため、度数が強くなることが多く、おおまかな屈折状態を知るにとどめ、後の自覚的屈折検査のための予備検査とします。
 
レチノスコピーを用いて目の中に光を送り、その光像の動きにより屈折状態を知る、検影法と呼ばれる検査も他角的屈折検査です。
 
検者に技術と知識が必要な検査で、熟練した人が検査すればより正確な結果を得られますが、最近ではこの方法で検査を行う施設は減ってきています。

チャイアットリング

"チャイアットリングはレーシック手術に使われる専用手術器具の1つで、レーシック手術中、角膜付近が出血した場合、血などの異物を吸収する為に使われます。
 
レーシック手術は角膜表面を切り取って蓋状のフラップを作成したり、レーザーを当てて角膜を削るような作業を行うものの、角膜には血管が通っていませんから基本的には血が流れることはありません。
 
ただし、突然白目部分が真っ赤になる結膜下出血などの合併症が引き起こされてしまった場合、チャイアットリングで血を吸収します。
 
白目部分に血液が溜まっても1週間程度で自然に細胞に吸収されますから、もし手術後出血症状が現れてもあまり心配することはありません。ドクターからも自然治癒を待つよう指示される筈です。
 
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低次収差

"低次収差とは、メガネやコンタクトレンズのような矯正ができる機具で角膜の歪みを治療することが出来る範囲の収差のことを言います。
 
人間が眼球で捉えることが出来る光は一つではありません。
様々な光の波長が眼球を通して映像を作り、その映像が実際に目で見えるものとして認識されるようになるのです。
 
しかし、人間の眼球にも衰えがありますので眼球の中に存在する液体やレンズが磨耗してくると認識できる映像に歪みが出てくることになります。
これを収差と言います。
 
出てきた歪みには矯正できるものとなかなか矯正することが難しいものの二つが存在し、低次収差は前者になるわけです。
反対に、矯正がなかなか出来ないもののことを高次収差と言いますので、両者の比較でさらに収差の意味がわかりやすくなります。"

適応検査

"眼科で行われる適応検査とは、レーシック手術を受ける前に必ず受診する必要があります。
 
緑内障や白内障などの眼の病気、角膜が薄い、神経に障害があるなど、検査結果によってはレーシック手術を受けることができない場合もあるのです。
 
適応検査はクリニックによっては無料で受けられる場所もありますが、検査項目の内容・数はクリニックによって差があります。
 
レーシック手術はリスクを伴う場合がありますので、きちんとした検査を行ってくれるクリニックを選ぶ必要があります。
 
また、適応検査を受けることで、そのクリニックの雰囲気・対応などを知ることもできます。
 
きちんとした説明があるか、検査費が無料だからといって対応が雑でないかなどを確認しておくとよいでしょう。"

テクノラス社

"テクノラス社とは、レーシック手術で使用されるエキシマレーザーを製造しているドイツの会社です。
 
日本では知名度があまりありませんが、その業界ではトップクラスの技術を有しています。
 
レーシック手術の結果は、もちろん手術を行う医師の腕も左右されますが、使用する機器の性能が大きな影響を及ぼします。
 
実はテクノラス社のエキシマレーザーは、世界のレーザー機器の中で最も優れた結果を出しているということを、アメリカのFDAが公表しています。
同じエキシマレーザーにも、製造会社によって違いがありますので、最も良いものを選ぶのが良い結果に繋がります。
 
しかし、利用しているレーザーの製造会社を公表している医院も少ないのが現状ですので、注意が必要です。
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デスメ膜

"角膜は厚さ約0.5〜0.7ミリ、直径約10〜12ミリ程度あります。角膜の層は外側から、角膜上皮層、ボーマン膜、角膜実質層、デスメ膜、角膜内皮層の3つの層と2つの膜で形成されています。角膜の表面は常に涙で満たされていて、細菌の感染や乾燥から守っています。
 
デスメ膜は角膜実質層と角膜内皮層を結びつける働きをしています。厚さは0.01ミリと極めて薄いのですが、非常に強靭な膜で、外部からの刺激に耐え、角膜全体の形を保っています。
 
この膜には再生機能があり、傷がついても自然に修復されます。しかし、再生できないほどの傷がつくと角膜の中央部だけが外に隆起する、円錐角膜という病気になることもあります。円錐角膜になると視力が著しく低下することがあります。"

点眼麻酔

眼科の手術をする際、まず眼の表面である結膜嚢の感覚を麻痺させ、疼痛を感じなくさせる目的で用いる麻酔薬のことを点眼麻酔と呼びます。
 
目薬をするように点眼麻酔薬を点眼します。すると眼の表面の感覚が痛みを感じなくなるため、つづいて局所麻酔が行われ、手術が行われるのです。
 
成分は主に4%塩酸リドカインや0.4%塩酸オキシブプロカインが使われています。どちらも即効性が高く、点眼してからわずか20秒程度で効果が現れてきます。作用時間は10分から20分つづきます。
 
手術前には、この点眼麻酔を2、3回点眼してから手術室へ入るのが通常です。この麻酔でアレルギーを起こす人がまれにいるので注意深く観察する必要があります。また顔にかかるとかゆくなるのでかからないようにし、あふれる分の薬はしっかりペーパーでふき取ります。

瞳孔

"目の眼球の中央部は、透明な角膜に覆われ、その周囲は白く厚い強膜と呼ばれる膜で覆われています。
 
角膜は透明なので、その向こう側にある組織が見えるようになっています。
角膜を通して向こう側には、水晶体の周囲を包む茶色の膜があります。これは虹彩と呼ばれます。
 
虹彩の中央に円形の小さな孔があり、これを瞳孔といいます。この瞳孔は、外部からの光を眼球内に導き入れるための孔です。明るいところでは孔が大きくなって、入ってくる光の量を少なくし、暗いところでは、逆に孔が小さくなって、入ってくる光の量を多くします。
 
瞳孔の大きさによって、眼球の向こう側にある網膜に投影される光の量を増減させます。つまり、カメラで言う、光量調節のための絞りの役割を果たしています。
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瞳孔径

"目の眼球は、その周囲部において、白色の厚い強膜という膜によって覆われています。この部分が白目部分となります。
 
また、眼球の中央部は、透明な角膜によって覆われています。角膜は透明なので、その奥の茶色や黒色の組織が見えるようになっています。この部分が黒目部分となります。
 
角膜の下には、虹彩という茶色の膜が存在します。さらに、虹彩の中央部には外部の光を導き入れる瞳孔という孔があります。
 
瞳孔は、カメラでいうと、絞りの役割を果たしています。外部が明るいときには、瞳孔径を小さくして、目の内部に導き入れる光の量を少なくします。逆に、外部が暗いときには、瞳孔径を大きくして、目の内部に導き入れる光の量を多くします。"

動体視力

"文字通り動いているものを見る視力です。
動いている物体から目を離さずに識別する能力のことをいいます。
 
プロスポーツでは特に必要とされている能力で、優秀な選手ほど動体視力が優れていると言われています。
 
日常生活でも車やバイクの運転中に標識や信号、まわりの状況を認識することに関係しています。
 
また緊急時などとっさの状況判断が必要とされる時にも役立ちます。
動体視力の能力は生まれつきの個人差がありますが、トレーニングを続けることに鍛えることが可能です。
 
短時間で高い能力を得ることは出来ません。
トレーニングを根気よく続け同時に瞬発力も鍛えると高い効果を得ることが出来ます。
 
しかし動体視力は加齢によって落ちていきます。"